「不動産投資、本当に始めて大丈夫かな」と、なかなか一歩を踏み出せない方は多いと思います。高額な買い物である分、失敗したときのダメージを考えると慎重になるのは当然のことですよね。
不動産投資は、始める前と後では見える景色がまったく異なります。買ってみてはじめて気づく、コストや手続きの煩雑さ、入居者との関係…。特にはじめての方が、短時間で判断するのは簡単ではありません。
私たち不動産会社SREM(スリム)は、東京・赤坂を拠点に、これまで多くの方の不動産投資に関する判断に伴走してきました。
この記事では、不動産投資を検討中のあなたが “後悔しないために知っておくべきこと” を、現場で積み上げてきた知見をもとにまとめています。
今感じている「なんとなく不安…」を、「何を確認すべきかわかった!」という感覚に変えるお手伝いができれば嬉しいです!
もくじ
Toggleはじめての不動産投資で後悔する主な7つの理由

不動産投資は正しく理解して始めることで、資産形成の有力な選択肢になります。
そんな中、後悔する方に共通するのは、コスト・リスク・判断のクセなど、「知っていれば防げた…」そんな落とし穴にハマることです。
あなた自身に当てはまりそうな項目がないか、確認しながら読み進めてみてください。
理由①:コストを甘く見て収支を計算していた
不動産投資の損益は、家賃収入から “すべてのコスト” を引いた手残りで判断する必要があります。ところがはじめての方ほど収入面だけを楽観的に計算し、気づけば毎月赤字、というケースに陥りがちです。
参考に、毎月かかる主なコストは以下のとおりです。
| コストの種類 | 内容 |
|---|---|
| ローン返済 | 元金+利息の毎月返済額 |
| 管理委託費 | 賃料の3〜7%前後が一つの目安 ※ただし業務範囲によって異なる |
| 管理費・修繕積立金 | マンションの場合は毎月発生 |
| 固定資産税・都市計画税 | 年1回(月割り換算が必要) |
| 火災・地震保険料 | 年払いが多いが月割りで考える |
| 空室期間のコスト | 入居者がいない間も支出は続く |
これらを差し引いた手残りが “キャッシュフロー” です。
また、利回りは “年間家賃収入÷物件価格” で計算される表面利回りだけでなく、上記コストを加味した “実質利回り” で評価することが、後悔しないための基本です。
理由②:空室リスクを甘く見ていた
区分マンションや戸建てなど1室・1戸で不動産投資をする場合、空室になるともちろん家賃収入はゼロになります。
一方で、ローン返済や管理費などの支出は変わらず続きます。1〜2カ月の空室が続くだけで「こんなはずじゃなかった…」と感じる方は多いです。
購入前に、エリアの空室率・近隣の競合物件・想定する入居者層の需要を確認しておくことが、空室リスクを抑える上で欠かせません。
理由③:修繕・リフォームのコストを想定していなかった
修繕費は突発的に発生しやすく、まとまった出費が重なるとキャッシュフローを一気に狂わせます。
特に、築古の中古物件の場合、「買って間もなく設備が故障した…」などは決して珍しい話ではありません。目安として、給湯器の交換は10〜20万円前後、外壁塗装は規模によって100万円以上かかることもあります。
修繕費は毎月一定額を積み立てておくのが理想ですが、収支計画に組み込まずに購入してしまう方が実際に多いです。
購入前には、修繕履歴の確認と、直近で必要になりそうな工事の有無をセットで確認するようにしましょう。
理由④:節税効果を過度に期待していた
不動産投資に節税効果があるのは事実ですが、「節税のために買う!」という考え方には注意が必要です。
なぜなら、節税メリットには期限があり、いつまでも続くわけではないからです。
節税の仕組みを簡単に説明すると、建物や設備の取得費用を “減価償却費” として毎年少しずつ経費に計上し、不動産所得を圧縮する方法です。
ただし、減価償却期間が終わると経費にできる金額が減り、税負担が増える場合もあるため要注意です。
「節税になりますよ!」という営業トークを受けて購入したものの、数年後に「税負担が増えて後悔した…」などは実際によくある話です。
節税効果はあくまで “付随するメリット” であり、まず収益性そのものが成り立つかどうかを軸に判断することが先決です。
理由⑤:営業担当者の話を十分に検証しないまま購入した
不動産投資の営業現場では、利回りや節税、高い入居率といったポジティブな情報が前面に出てきます。悪意があるわけではなくとも、リスク面の説明が薄くなりがちなトークは多いです。
購入前に自分自身で以下の点を確認する習慣が、後悔を防ぐ大きな壁になります。
- 収支シミュレーションの前提(空室率・管理費・修繕費など)が現実的かどうか
- 表面利回りだけでなく、実質利回りで判断しているかどうか
- 同エリアの類似物件と比べて割高になっていないかどうか
- 将来の売却時にいくらで売れそうか(出口戦略)を検討しているかどうか
不動産投資がはじめての方ほど、背中を押してくれる営業ではなく、“リスクも含めて一緒に整理してくれるパートナー” に依頼することが重要になります。
私たちSREMでは、収益性・リスク・出口戦略まで含めたアドバイスを納得するまでお伝えしています。ぜひ気軽にご相談ください。
理由⑥:不動産の立地と将来性を見誤っていた
立地は、家賃収入と資産価値の両方を長期にわたって左右する、不動産投資の根本です。
価格が安いからと、地方や郊外の需要の弱いエリアを選んだ結果、「予想より早く賃料が下落した…」「出口(売却)で買い手が見つからない…」というケースは少なくありません。
立地を評価する際に確認したい主なポイントは以下のとおりです。
| 確認ポイント | 見るべき内容 |
|---|---|
| 駅からの距離・路線 | 徒歩圏内(目安10分以内)・乗り換えの利便性 |
| 人口動態 | 増加・横ばい・減少のいずれか |
| 生活利便性 | 商業施設・医療機関・学校の有無 |
| 都市計画・再開発 | 周辺の開発予定や用途地域 |
今の収益だけでなく、たとえば「10年後も需要があるか?」という視点で立地を見ることが、長く後悔しないコツのひとつです。
理由⑦:出口戦略(売却)を考えずに購入していた
不動産投資は、買ったら終わりではありません。いつ・どのような状況で売るかまで見据えて始めることが、長期的に後悔しないための前提条件です。
売却時の価格や売りやすさは、物件の種別・立地・築年数・市況によって大きく変わります。
「いつでも売れる」と思っていたのに、実際には売れなかった・想定より大幅に安くなった、という事態は、出口を意識せずに買った場合に起こりやすい後悔パターンです。
以上、不動産投資で後悔しやすい7つの理由を解説しました。
要注意!後悔しやすい不動産投資物件の特徴は?

不動産投資で後悔する方は、物件そのものだけでなく “選び方” や購入前の “確認不足” に原因があるケースも多いです。
ここでは、購入前に知っておきたい、後悔しやすい物件に共通するポイントを確認しておきましょう。
表面利回りが高いのに手残りが少ない物件
「利回り○%!」という数字は魅力的に映りますが、その利回りが “表面利回り” である場合は注意が必要です。
表面利回りとは、諸経費を一切考慮せずに「年間家賃収入÷物件価格」で計算した数値にすぎないからです。
実際には、さまざまなコストが収益を削っていきます。それらを加味した “実質利回り” は、物件の状態や借入条件によって大きく変わるため、表面利回りだけでは実際の手残りを判断できません。
| 表面利回り | 実質利回り | |
|---|---|---|
| 管理費・修繕費 | 含まない | 含めて考える |
| 固定資産税 | 含まない | 含めて考える |
| 空室損 | 含まない | 収支シミュレーションで考慮する |
| 数値のイメージ | 高く見えやすい | 実態に近づけやすい |
たとえば、表面利回り8%に見えた不動産でも、経費や空室、ローン返済を差し引くと、手残りがほとんど残らないケースも多々あります。
物件を見るときは表面利回りの数字に飛びつかず、実質利回りを計算した上で判断することが大切です。
購入後に空室が慢性化しやすい物件
入居者が決まらなければ、家賃収入は入ってきません。空室リスクが高い不動産には、次のような弱点が見られることがあります。
- 最寄り駅から距離がある
→ エリアや物件種別によっては、移動の不便さが入居候補から外れる原因になる - 需要と物件の種別がかみ合っていない
→ 単身者が主流のエリアにファミリー向け物件があるなど、地域の実需と物件タイプがずれている - 築年数が古く、設備が競合物件に劣る
→ 周辺の競合物件と同水準の賃料で、かつ築年数や設備面で見劣りすると、他に流れやすい - 賃料設定が相場より高い
→ 内見まで進んでも成約につながりにくく、賃料を下げざるを得ない場合、収支計画が狂う
これらの弱点が重なる物件は、慢性的な空室に陥りやすいリスクがあります。購入時には、物件のスペックだけでなく、そのエリアでの具体的な入居者ターゲットを見極めることが欠かせません。
売りたくても売れない流動性の低い物件
出口(売却)が見えない物件は、不動産投資の選択肢を狭めます。流動性が低く、出口戦略が立てにくい物件には次のような傾向があります。
| 特徴 | なぜ売りにくいか |
|---|---|
| 地方・郊外の物件 | 買い手の絶対数が少なく、売却に時間がかかりやすい |
| 新築時に割高で購入した物件 | 中古市場での価格が大幅に下がり、損切りになりやすい |
| 専有面積が小さいワンルーム | 金融機関によっては融資基準を満たさず、買い手が投資家中心になりやすい |
| 維持管理が悪い物件 | 建物の劣化まで進んでいると、修繕費の見込みが高く、売却額が低くなりやすい |
購入前に「この物件は何年後にいくらで売れそうか?」「売るとしたらどんな条件か?」を具体的にイメージしておくことが、後悔しない不動産選びの最終チェックになります。
以上、後悔しやすい不動産投資物件の特徴を解説しました。
単に、利回りが高い・価格が安いだけで判断しないことが、後悔を防ぐ物件選びの入口になります。
【一覧表】不動産投資で後悔しないための確認ポイント

改めて、不動産投資の後悔の多くは、購入前の “確認不足” から生まれます。
物件選び・資金計画・管理会社・修繕費・出口戦略の5つのカテゴリで、見落としがちなポイントをまとめました。
【物件選び】
| 確認ポイント | なぜ確認が必要か |
|---|---|
| 実質利回りを計算しているか | 表面利回りだけでは実際の手残りが見えないため |
| 最寄り駅からの距離や交通利便性を確認したか | 駅距離や交通利便性は、入居需要や賃料水準に影響しやすいため |
| エリアの人口動態を調べたか | 人口減少エリアは将来的な賃料下落・空室リスクが高まるため |
| 物件の種別とエリアの需要が合っているか | ミスマッチがあると慢性的な空室につながりやすいため |
| 築年数と設備の競争力を確認したか | 周辺競合に劣る場合は入居者が決まりにくい原因になるため |
| 修繕履歴と直近の大規模工事の有無を確認したか | 購入直後に多額の修繕費が発生するリスクを避けるため |
【資金計画】
| 確認ポイント | なぜ確認が必要か |
|---|---|
| 空室・修繕費・管理費を含めた収支シミュレーションをしたか | 家賃収入だけで計算すると実態とかけ離れた計画になるため |
| 家賃収入に対して返済負担が重すぎないか | 返済負担が大きいと、空室や金利上昇時に資金繰りが苦しくなりやすいため |
| 金利が1〜2%上昇した場合でも返済できるか | 変動金利ローンは将来の金利上昇リスクを考慮する必要があるため |
| 修繕費の積立を収支計画に組み込んでいるか | 突発的な修繕に対応できないと赤字が拡大するため |
| 節税効果が縮小した後の収支も試算したか | 減価償却期間が終わると税負担が増えるケースがあるため |
【管理会社】
| 確認ポイント | なぜ確認が必要か |
|---|---|
| 管理委託費の料率と対応業務の内容を確認したか | 安い管理費でも家賃督促・設備対応などが別途有償のケースがあるため |
| 入居者募集の対応力を確認したか | 空室時の募集力が収益の安定性を大きく左右するため |
| クレーム・トラブル対応の実績を確認したか | 対応が遅い管理会社は入居者の退去につながるリスクがあるため |
【修繕費】
| 確認ポイント | なぜ確認が必要か |
|---|---|
| 長期修繕計画の有無と内容を確認したか | 計画のない物件は突発的な高額出費が起きやすいため |
| 修繕積立金の残高が十分かを確認したか (区分マンションの場合) | 積立不足の場合、一時的な追加徴収が発生することがあるため |
| 入居者退去後の原状回復費用を想定しているか | 退去のたびに費用が発生し、想定外の出費になりやすいため |
【出口戦略】
| 確認ポイント | なぜ確認が必要か |
|---|---|
| 同エリアの類似物件の売却相場を調べたか | 購入価格と売却見込み額のギャップを事前に把握するため |
| 専有面積や融資条件を確認したか | 専有面積が小さいと、金融機関によっては融資基準を満たさないため その結果、買い手が限定されることがあるため |
| 売却時の仲介手数料・税金を試算したか | 手取り額が想定より減るケースを防ぐため |
| 何年後にどのような状況で売るかを想定しているか | 出口のイメージがないと損切りのタイミングを逃しやすいため |
以上、これらのポイントは、専門知識がなくても一つずつ確認できるものばかりです。
購入検討時には、このリストを手元に置いて判断の材料にしてみてください。確認を積み重ねるほど、後悔のリスクを下げやすくなります。
まとめ:不動産投資の後悔は購入前の確認で防ごう

不動産は金額が大きい分、一度の判断ミスが長期にわたって影響します。だからこそ、焦らず確認することに意味があります。
後悔しない不動産投資を目指すうえで大切なのは、特別なセンスや運に頼ることではありません。“購入前に何を確認すべきか” を知り、“ひとつずつ冷静に確認すること” です。
この記事で得た視点が、あなたの物件選びの判断軸になれば幸いです。
SREM代表 菅原プロのアドバイス
不動産投資を検討している方から、「どうすれば失敗しないか?」というご相談をよくいただきます。そこで、いつもお伝えするのは “出口から逆算して考えること” です。
どんな物件にも、最終的には売却や相続などの出口を考えるタイミングが必ずやってきます。「売れる物件か?」「いくらで売れそうか?」をイメージできているかどうかが、投資の安定性を左右します。
“買う前に出口を考える” この視点が加わるだけで、利回りや価格の見方が変わり、物件選びそのものの基準が整ってくると思います。
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